午後のひとりごと

還暦を過ぎて、色々変化する日常や身体のこと、備忘録的な日記です。

春の匂い?

今日はカルスタでおはなしどんぐりの勉強会でした。

3月4日の大人のおはなし会で語るおはなしの練習です。

今日は鍵開けと司会の当番なので、いつもより早く、夫を起こして送ってもらいました。

昨日はこれの練習で、やっと語ることができるところまで漕ぎ着けました。

晴れて空気は冷たいのですが、朝、なんとなく早春の空気の匂いを感じました。

私の語る話は「おおかみの眉毛」。

ひどく貧乏で、金持ちの家に頼んで鍋釜を洗わせてもらってその洗い汁を飲んで飢えをしのぎ、村人から、あれは鍋洗いだとばかにされた男が、情けなくておおかみに食われて死んだほうがましだと思って、おおかみのいる山で、食うてくだされと頼むのですが、おおかみが、なんぼう食え食え言うても、おまえは真人間じゃけえ、ここにはおまえを食うようなおおかみはおらん。おおかみの眉毛で見たら、人の本性がすぐわかると、この眉毛をやる、これがあればひもじい思いをすることはない、じゃが、どんなことがあっても人にはやるなよ、と、おおかみが自分の眉毛を一本抜いて、男にやりました。

 

翌朝、男がおおかみの眉毛で田植えをする人らをみたら、みな、馬やら豚やらたぬきや鶏で、なるほど真人間はめったにおらんと呆れてたら、金持ちの旦那がやってきて、眉毛を貸してくれと。旦那はたしかに心は畜生のものばかりだと、けれど、男を眉毛で見たら、なるほどおまえは真人間じゃ、この眉毛を譲ってくれんかといったけど、おおかみからどんなことがあっても人にはやるなと言われてるからこればっかりなあげられん、と、ことわると、なら、わしも年寄りで跡取りがほしい、うちにきて跡取りになってくれと、こう言うわけで、男は金持ちの家の跡取りになって、それからひもじい思いをすることはなかったそうだ。

昔、かっぷりこ。

 

というお話です。

 

勉強会が終わってから、外へ出たら、木蓮の蕾が。

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夫に迎えに来てもらって、松本パン屋に寄って、お昼のパンや食パンを買って帰りました。

久しぶりの松本パン屋のパンが美味しかったです。